2015年02月08日

21世紀に間にあいました。

 そんなわけで今回は初代プリウスのはなしです。

 

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  わしは、ずっと心配してたんじゃ。

  このまま空気が汚れていけば地球は、どうなるのか。

  そこに住む人や生きものは、どうなるのか。

 

 プリウスの本、と題したカタログの冒頭、お茶の水博士が言うのです。

 博士は、クルマは人間に必要だから、クルマそのものを人間が変えるしかない。

 ガソリンの消費を半分にする、二酸化炭素も半分にする、有害排出ガスは10分の1にする、そんなクルマが出来たんじゃ。

  そして、クルマの未来は明るい、とのたまうのです。

 

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 1997年 平成9年のはなしです、21世紀に間にあいました、というキャッチコピーは言わば鳴り物入りの登場でした。

 なにしろ世界で初めてのハイブリッド車なのですから、トヨタとしてはもっとお祭り騒ぎで出したかったでしょうが残念ながら売っても儲からないクルマだったようです。

 それはひとえにバッテリーの問題だったようです。

 

 私の自動車屋で初めにプリウスのオーナーになって頂いたのはとある会社の社長夫人でした、奥様といえど高級車に乗れるくらいの財力はお持ちですが、運転に自信がないのか、大きなクルマは嫌だから小さくても一クラス上のクルマがいい、とおっしゃるのです。 

 そこへ発売されたのがプリウスです、奥様は迷わずこれに決めました。

 当時のプリウスの価格は215万円、21世紀にゴー、でした、当時のカローラの上級グレードで130万くらいだったと記憶していますので、プリウスはかなりお高いクルマでした。

 

05

 
 これより2年前の1995年、東京モーターショーにプロトタイプとして展示されていた車は「人と地球にとって快適であること」というコンセプトで、主に低燃費走行を目的としたシステムでした。

 直噴ガソリンエンジンにCVTを組み合わせ、モーターの電源はなんとキャパシターでした、キャパシターというのはコンデンサーの一種でバッテリーのように大容量ではありませんが、急速充放電が出来るのでフォミュラーなどレースカーにも使われていて、過給機のような力を発揮するものです。 

 でもさすがにこれは市販車には使えないので市販プリウスには大きなバッテリーを後席の背中に積んでいましたが、液漏れや早期の老化があったりして、クレームではなくサービスキャンペーンとして無料交換をしていました。

 これでは儲かりませんよね。 

 私が初めてハイブリッドに乗った印象では、やっぱりエンジンをかけないでスタートするのは慣れるまで何か奇妙な感じがしました、車庫入れなんかの際は全くエンジンはかかりませんからね、しかし走り出したら意外に早くエンジンがかかりますのでちょっとがっかりしました。

 更にヒーターやクーラーを使うとエンジンは絶えずかかっているのですから興ざめです。

 でも前述のサービスキャンペーンでバッテリーを交換してからはかなり良くなったと記憶しています

 

                    04 

 

 面白いのは標準装備のカーナビのモニターに映し出されるハイブリッドシステムインジケーター、最近のものとは違ってエンジン、モーター、バッテリー、タイヤがイラストで表示されていてその間を矢印がパワーの流れる方向に移動する、というものでその時の状況が手に取るようにわかりますからこのモニターを横目で見ながら運転するのは楽しいものでした。

 

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 町の自動車屋としては、駆動用バッテリーが高圧の為にエンジンやバッテリーはもちろん、クルマの主要な部分の整備をさせてもらえないので、商売にならなかったことが不満でしたね。

 自動車屋の未来はどうなのでしょう。

posted by 健太朗 at 22:18
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