2008年04月22日

タタのナノ

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タタ・ナノ
 インドのタタ・モーターズが、米フォードモーター傘下の英国自動車メーカーのジャガーとランドローバーを買収するという。


 買収額は約2650億円とか、ガソリンの税を25円下げる、下げないでけんけんがくがくやっている日本に比べると、さすがに大国インドのニュースはスケールが違う。

 タタといえば、10万ルピー(約28万円)の低価格車、ナノを発売するということでニュースになったが、日本人にはとんとなじみがない。
 インドはスズキのクルマばっかり走っているものと思っていた。
 しかしタタはインドでは指折りの財閥なのだそうだ。

 そして日本からも何十億ドルかが流れているという噂もある。
 さらに、このナノを日本で発売する前に株式上場を行うという。
 高級車ブランドを手に入れた勢いで一気に世界に飛び出そうということらしい。

 さて私はナノというクルマがリヤエンジンで、しかも低価格であると言うことに興味を持った。

 昭和33年、マイカーという言葉を世に知らしめたスバル360は、あの小さなボディの後ろに、零戦のスターターエンジンとも噂される小さなエンジンを詰め込んで42万5千円で売り出された。

ドイツではあの世界大戦のまっただ中、キューベルワーゲンという軍事車両を作ったり、ルノー4CVを設計したポルシェ博士がヒットラーに頼まれて作った国民車フォルクスワーゲンはリヤにボクサーを載んでいた。そしてそのルノー4CVはフランスで、またイタリヤでもあのチンクェチェントが、爆発的に売れ、その製造会社の基盤を作ってそして歴史に残った。
 それらのクルマはみんなリヤエンジンで低価格なのだ。

 だが昭和43年、スバル360もキャロルも50万円近くしていたのに、FFのホンダがN360を30万円で発売、昭和54年にはスズキアルトが47万円という当時として驚異的な低価格で大ヒット、しかしその後のホンダやスズキの躍進は目を見張るものがあった。

 日本の次世代産業の要になるはずだったパソコンは、アメリカのインテルとマイクロソフトが牛耳ってるというが、ハードを作っているのはほとんどが台湾、タイ、香港だ、そしてその設計もソフトの開発も頭脳はインドなのだ。

 タタ・ナノというクルマはおそらく少なくともインドでは大ヒットするに違いないし世界中を走り出すかもしれない、そのタタがあのジャガーやローバーの親会社になるのだから、また少し、世界の自動車地図は大きく変わってゆくのだろう。

posted by 健太朗 at 21:48
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