2019年05月22日

カタログコレクションから・カローラ70

 令和元年になりました、どうかこの時代が令く和ぐ時代でありますように。

 令和の第一回はクラシックカローラのお話です。

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 昭和54年に発売された4代目AE71カローラに初めて乗ったときの第一印象は、歴代カローラで一番乗り安い、というものでした。

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 視界の良さ、シートの座り心地、細かくなったリクライニング、ハンドルの握りやすさ、軽いクラッチ、アクセルペダルの倍率、前輪ディスクブレーキの効き味、そしてエンジンの滑らかさ、細かく言うときりがありませんがそれまでのカローラと較べて全体的に造りがよくなったという印象でした。

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 しかし昭和63年に自家用として乗ったAE91・6代目カローラは遙かに進化していましたから、この印象はあくまで昭和52-3年当時のお話です。

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 つまり、カローラは日々進化、否モデルチェンジ・マイナーチェンジの度に進化し続けてきて、初代KE10から数えて現在のカローラスポーツは12代目になるのです。

 5代目のE8系から前輪駆動になって乗り味も少しく変わりましたので、4代目のE7系までをクラシックカローラと位置付けます。

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 でもどうでしょう、カローラと聴いて何の取り柄もない、そしてつまらないファミリーカー、おじさん車だと思っている方も多いでしょう。

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 たしかに私もカローラを話題にするのはちょっと難しい、と思います、それはカローラに飛び抜けた特徴がないからでしょう。

 80パーセント主義などといわれたのはこの4代目E7系の頃からではなかったかと思います、しかしこの80パーセント主義と言うのは充分魅力的なのです。

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 特別性能がよいということもない、スポーティでもない、その代わり故障しない、整備性が良い、誰にでもその持てる性能を引き出し、安全に走行ることが出来る、これぞ大トヨタのクルマ、ちょっと言いすぎかもしれませんがこれがカローラの魅力なのです。

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 「そりゃおまえがおっさん、いやじいさんやから」という声が聞こえてきそうですが、4代目カローラが世に出たときは私はまだ30代でしたよ。

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 日本の自動車がまだ今のように完成された機械ではなかった時代に、自動車屋になってそれなりに苦心してきたものにとって、昭和も50年代になるとどこをとっても平均的なクルマは実に扱いやすい機械であって、扱いやすい商品でもあったのです。

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 キャッチコピーは『いい友、誕生』。2・4ドアセダンの他に2・3ドアクーペ、3ドアリフトバック、2ドアハードトップ、そして3・5ドアライトバン、3・5ドアステーションワゴンと多様なラインアップが有り、エンジンもK型OHV1300、A型OHC1500、T型OHC1800、それにT型DOHC1600、さらにC型ディーゼル1800と揃え、ミッションも4・5速MTと2・3・4速ATと多彩に用意し、サスペンションはリア、リーフ・リジットと4リンク・コイル、これに車体色を組み合わせると数百通りのモデルが出来ると言われました。

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 また、マクファーソンストラットや全車ディスクブレーキ、それに4灯ヘッドライトの採用もこの4代目70シリーズからで、この後の小型ファミリーカーに大きく影響を与えました。













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2017年12月21日

カタログコレクションから・プリンス スカイウエイ

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プリンススカイウエイは初代スカイラインのバン、ピックアップトラックでトヨタのマスターラインやコロナラインと同じような感覚で付けられた名前で、航空路線と言うような意味でしょうか、当時の夢やあこがれをを象徴したような名前ですね。

当時のプリンスの商業車には、クリッパー、マイラーなどがありましたがどちらも準トラックでスカイウエイだけが乗用車をベースにしたもので6人乗りでした。

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ビジネスは・・・・500kg積のコマーシャルカー

今回紹介するカタログは昭和37年のマイナーチェンジ版で1900ccエンジンとヘッドライトが4灯になったものです。

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スカイウエイ1900ピックアップ

この時代の乗用車ベースの商用車はできる限り乗用車のデザインを生かしたままにバンやピックアップに仕上げていることで、スカイウエイの場合、ライトバンやピックアップであること以外にはスカイラインと変りはありませんが、テールフィンはむしろセダンより大きく、その先端にはストップランプやフラッシャー兼用のテールランプがあり、内容積よりデザインを優先していることが判ります。

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レジャーには・・・・楽しい六人乗りの乗用車として

今ではもう乗用車と同じデザインのライトバンはほとんど見られなくなりましたが、この頃は商用車でも低く長くの時代です、と言っても全高は1570mmは決して低くはないですよね。

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スカイウエイ1900ライトバン

今の時代から見ればその存在意義が判りませんが、2ドアライトバンもありました。

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安全に沢山積める

そしてテールドアは上下に開く2枚ドアで、ガス封入式のダンパーが出来るまではこのような2枚ドアが普通でした。

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私の印象ではやたらハンドルが重くトラック並みの打ち掛けハンドルも当たり前でした、そしてクラッチも重くブレーキは思い切り踏まなければききませんので足は疲れますが、ギヤは2速発進で充分ですし上手く回転をあわせばクラッチを踏まずにギヤシフトも可能でした、まあこの時代はこんな運転法がまかり通っていたのです。

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スカイウエイライトバンは《トランクの大きい乗用車》です。

ベンチシートの六人乗り、標準ではカーゴルームにはマットも敷いてありません。

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ダッシュが強く、併も実用燃費が優秀なプリンスエンジンの秘密

スカイラインとまったく同じエンジンは水冷4気筒筒上弁式1862cc91馬力、最大トルクは15kg/mですが3500回転で発揮しますので扱いやすいエンジンです。

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乗り心地がよく、しかも悪路に強い ド・ディオン・アクスル

立派でいかにも重たそうな梯子形のフレームの後ろはドデオンアクスルは商用車と言えども乗り心地に貢献しています。

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高い安全性・軽い踏力で素晴らしい制動力、“複動倍力ブレーキ”を採用
複動倍力ブレーキとはデュオサーボのことです。
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美しく、しかも活動的なコマーシャルカー、スカイウエイ・ピックアップは
諸官庁、会社、工場のサービスカー、連絡用車として広い用途が重宝されています。
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 初代スカイウエイは昭和389月にモデルチェンジして2代目スカイラインのライトバン仕様となり、その名もスカイウェイとェの字が小さくなります、ピックアップはなくなり、1枚跳ね上げ式のリアドアを初めて採用し、あのスカイラインGTと同じ顔を持つ近代的なクルマになります、しかしその後なぜか、スカイラインのマイナーチェンジと共にスカイライン・バンと名前を変えました。

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posted by 健太朗 at 21:24| 京都 ☁| Comment(0) | カタログコレクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月17日

カタログコレクションから・サニークーペ

 今回は1968年のカタログから、初代サニーのバリエーションの一つであるサニークーペです。

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 「日本でいちばんオシャレな車です。」と書かれています、確かに当時このファーストバックのデザインはオシャレでした。
 このようなファーストバックスタイルは二代目サニー以降も続きますが、初代に勝るデザインはなかったと、私は思います。

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 「クーペ(Coupe)とは・・・・・洒落たセンスの高級パーソナルカーのこと。

  本来「箱形二人乗り馬車」のこと。現在では欲張って4人~6人乗りまで「クーペ」と呼ぶようになりました。」
 って自動車メーカーのご都合ですが私は美しいクーペがいいと思っています。

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 「ドラマチックな性能をつつむドラマチックなスタイル!!」 

   「我国のカーデザインに一大センセーションを投げかけた魅惑のF.B.ルックです。」

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 昭和40年代前半にはコルトやカローラスプリンターなど、ファーストバックが流行りましたが確かに日産サニークーペのファーストバックスタイルは後のチェリークーペとならんで、センセーショナルなものでした。

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 当時はまだハッチバックではありませんがフロアはライトバンと同じですからカーゴスペースはかなり広いものでした。
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 今では当たり前ですがドアウインドにカーブドガラスを使っています、ようやく空気抵抗などに気を使い始めたころのことです。

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 私が好きなアイデアのひとつです、燃料注入口が後ろのナンバープレートの裏に隠れています、これは以前、私の愛車だった2代目コロナRT20もこのようになっていました。

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 「快いドライビング、贅沢な運転装置。」 このインパネ(ダッシュボード)も斬新なものでした、鉄板の剥き出しがまったくありません。
 そしてタコメーターが標準装備の3連メーターがスポーティーに見えます。
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 スポーティーと言えば4速フロアシフトもそうです。コラムシフトが全盛の時代は、長いシフトレバーが新しく見えました。
 「ローで40km/h、セカンドで70km/h、サードで100km/h、あとは4速で、一気に140km/hへ!1100cc車など、足もとにも寄せつけない、素晴らしい加速感覚が楽しめます。」
 カローラを意識したコメントですね。

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  ライトやワイパーのスイッチが、昭和40年代後半には安全のために左右レバーに統一されましたが、このクルマではタンブラースイッチになっています、面白いのはライトスイッチの右側、メーター証明が単独のスイッチになっています、上はチョークです。

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  メーターの右側にワイパースイッチがあります。もちろん間欠ワイパーはまだありません。

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 最近の乗用車のほとんどは常設の灰皿がありませんが、ムカシのクルマには灰皿(アッシュトレー)は必須のアイテムでした。
 そして熱線式のライター、今はスマホ充電用のコンセントになっています。
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196813 トリップメーターが組み込まれたのもこの頃からです、ノブは回転式です。


 なぜかクーペと言うとスポーツタイプのイメージがあるようで、サニークーペにもこんなスポーツカー風の仕様がありました。

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 エンジンはオースチンの技術を受け継いだA10型、このエンジンは後にサーキットの華となって活躍しました。
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 デュアルエキゾースト採用、エキゾーストマニホールドを1・4と2・3に分けて気筒間の排気干渉を少なくしました、現在は「タコ足」と呼ばれる、各排気ポートから集合部までを長さを稼ぎ等長化ものが主流です。 196824

196821 もうほとんど見かけることがない横置きリーフのダブルウイッシュボンと後はリジットリーフです、マクファーソンストラットが主流になる前は大衆車でもダブルウイッシュボンでした。 

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196823  ブレーキはまだディスクブレーキはありません、前ツーリーディング・後リーディングトレーリングのドラムブレーキです、しかもまだ自動調整装置も付いていません、この当時は頻繁にブレーキ調整をしたものです。

 私の印象ではサニークーペは軽快でお洒落なクーペですが、カローラスプリンターやファミリアクーペ等のライバル車に比べて遮音や内装のしつらえなどで、少し安物臭く感じた記憶があります、でもそのぶん身近で親しみやすく今でも好きなクルマの一つに数えることができます。

 

 

posted by 健太朗 at 22:01| Comment(0) | TrackBack(0) | カタログコレクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする