2017年01月17日

マイ・ブーム クラシックカーディーラーズ

 セラに乗っている友人が貸してくれたDVDは、CS放送のディスカバリーチャンネルで放送している「名車再生! クラシックカー・ディーラーズ」と言う番組の録画でした。

この番組はイギリスのAttaboyTVの制作で、原題は「Wheeler Dealers」クルマ販売=自動車屋です。



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マイクと言ういわばディーラー役がメカニックのエドにレストアを託して販売し、「少しでも利益が出れば御の字です。」とドキュメント風のタッチで描くものです。

とにかく古い車を修理や補修、時には改良、改造までして現在の法律や規制、道路事情に合わせて、そして売れそうなクルマしてしまうプロセスを、レストア作業の内容を細かく描くところが面白く、CS放送が受信できない私は友人にせがんでつぎつぎに借り出して見ています。


モーリス・マイナーやMGAなどは私も携わったことがあるオースチンと同じエンジンが載っていますし、ダットサンはこれのコピーと言ってもいいほどのエンジンがあります。

またシトロエン2CVはパブリカUPを想い出し、シボレーステップサイドという50年代のトラックはセドリックのプッシュロッドエンジンと同じ造りです、またBMWFIAT500などは私もいじくった経験がありますから自動車屋時代に仕事が懐かしく、「あゝ俺と同じやり方や」などと思いを巡らせて夢中になって、まさにマイブームというところです。

それにしてもイギリスやアメリカではこのようにレストアするためには、いろいろな専門業者があるもので、70年代のモーリス・マイナートラベラーの木製ボディをオリジナルと同じに造ったり、VWシングの幌など簡単にできてしまうのですから驚きです。

日本ではそんな儲からない商売をする人など、まれでしょう。


そこで、このDVDをパソコンでダビングしようと思ったところ、これがどのソフトを使ってみてもダビングできません。

これはダビング10と言う規制によるものだそうで、ビデオレコーダーでHDDに録画した場合それをDVDにダビングは出来ますが、そのDVDをさらにダビングすることは出来ないことになっているのです。

その信号を回避するには、アナログ機器を使うかよほど古い機械を使うしかないようです、いずれにしてもこれは無理な相談ですね。

と思っていたら、YouTubeにはいくらでもアップされているし、アベマTVでもディスカバリーチャンネルが見られるのです。まったくどうなっているのでしょうね。

パソコンで見られるものは簡単に録画できますが、こんなに自由に見られるならまったくダビングする必要は無いし、それよりダビングして何度も見るほどのヒマはないとあきらめた次第です。











posted by 健太朗 at 15:57| 京都 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | くるまの雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月27日

機械遺産 その9 最終回

 7月25日、一般社団法人・日本機械学会からスバル360が機械遺産に認定されたと言うニュースが入ってきました。

 そこで歴代の機械遺産、中でも自動車関連についてちょっと調べてみようと思います。

 最終回は、平成19年認定の10A型ロータリエンジンです。

 

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 ロータリーエンジンを最初に実用化したのは1957年、西ドイツのNSUとヴァンケル社との共同研究によるヴァンケルエンジンで、Ro80と言うクルマが発売されました。

 レシプロエンジンと大きく違うのはエンジン本体でピストンのような往復運動する部分はなく、おむすび型のローターが回転運動するだけで動作しています。

 

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 また吸排気をするためのバルブ(同弁機構)が必要ないので振動や雑音が非常に少ないのが特徴です。

 反面、ローターが回転すると燃焼室が移動しますので冷却損失が大きく、従って熱効率が低く、燃費にハンデがあります、またローターの頂点や側面の摺動部が広いのでオイル消費量にもハンデがあります。

 さらに量産化が難しかった原因にローター頂点のアペックスシールがあります、レシプロエンジンのピストンリングと同じような役割のパーツですが、ヴァンケルエンジンの場合は楕円形のハウジング内壁に三角形のローター頂点が高速で摺動しますから、シールそのものの耐久性はもちろんですが、相手のハウジング内壁にも異常な波状摩耗が発生して問題となりました。

 それを解決したのが東洋工業、現在のマツダです。

 

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 ロータリーエンジンの研究開発はトヨタでも日産でもシボレー、シトロエン、ベンツ、そしてロールスロイスでも行われ、試作車がオートショーを賑わせましたがいずれも量産にはいたりませんでした。

 しかしソビエト連邦ではかなり研究が進んで、いろいろな種類のロータリーエンジンが量産されたそうですが、西側では詳しいことは分かっていません。

 

 昭和42年5月30日、世界初の2ロータ・ロータリエンジンはコスモスポーツに搭載され、発売されました。

 

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 10A型ロータリエンジンは、単室排気量491cc 2ローターで、新開発の高強度カーボン材であるパイログラファイトに特殊な方法でアルミを含浸させて製造したアペックスシールと軽量なアルミ合金製ハウジング・サイド吸気ポートと2ステージ4バレル気化器、それに1ロータあたり2本の点火プラグなどの組み合わせにより、110PS/7,000rpmの小型、高出力、低振動のヴァンケル型ロータリーエンジンで、内燃機関の歴史に新しいページを加える画期的なものとなりました。

 しかし、昭和48年に起きた第一次オイルショック以降、省エネルギー志向に切り替わった社会情勢には燃費性能が良くないロータリーエンジンは人気を落とし、また排ガス規制の逆風もあって、次第にロータリーエンジンはその居場所をなくしていきました。

 平成24年6月には最後のロータリーエンジンを積んだRX-8が生産終了となって、市販車からロータリー車が消滅してしまいました。

 しかし来年平成29年はコスモ・スポーツ発売から50年、そして2020年(平成32年)はマツダ創立100周年にあたります。

 クルマのニュースサイトでは16Xと言う新しいロータリーエンジンを積んだスポーツカーが現れると噂しています、ロータリーエンジンの人気は今でも根強いもので平成19年の東京モーターショーに展示されたコンセプトカー大気(たいき)のようなスポーツカーを待ち望む声は大きいようです。

posted by 健太朗 at 21:27| Comment(0) | TrackBack(0) | くるまの雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月13日

機械遺産 その8

 7月25日、一般社団法人・日本機械学会からスバル360が機械遺産に認定されたと言うニュースが入ってきました。

 そこで歴代の機械遺産、中でも自動車関連についてちょっと調べてみようと思います。

 今回は平成19年認定のホンダ・カブ号F型の自転車用補助エンジンです。

  戦後の混乱がようやく落ち着いて、手塚治虫の鉄腕アトムが少年という月刊誌に連載され始めた昭和27年、人々の足はまだ自動車ではなく高価な自転車を大事に使っていました、そんな頃、自転車にエンジンが付いて遠くまで楽に走行れて荷物を載せても楽ちんで運べる乗り物が発売されました、「自転車バイク」「ばたばた」などとあだ名されました。

 

 昭和20年代の初め、本田宗一郎親父さんは、奥様が自転車で遠くまで買い出しに行かれるのを見て、自転車にエンジンを付けることを思いついたのです。

 戦後の復興には何を置いても交通機関が必要だ、と思ったそうです。

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  そこで三国商工というキャブレターメーカーが作っていた、旧陸軍の無線機用発電機に使われていた、2サイクル単気筒、排気量49.9cc1馬力のエンジンの放出品を自転車に取り付けた訳です。

 

 自転車用補助エンジンとして売り出したのですが、使い勝手の良さからこれが大いに当たって予定の500台が瞬く間に売れてしまったのです。

 

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  それでこれに代わるものとして本田の親父さんは、一からエンジンを作ってしまうのですから凄いのですが、このA型がまたエントツエンジンと呼ばれた本田宗一郎一流のユニークなアイディアで、シリンダーの中央から掃気をするという、ちょっとこれだけ聞いても理解でない構造のエンジンですので、結局幻に終わってしまいます。

 

 その後B型、C型と続くのですが、昭和27年5月、カブという愛称が付くF型が誕生します。

 

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  ホンダカブ号F型は自転車の後輪アクスルシャフト下部に配置され、低い位置からチェーンで真上の後輪を駆動し、軽量で高い生産性があるアルミダイキャストやプレス部品を使って、重量6kgを達成しました。

 白いタンクと赤いエンジンで一世を風靡した背景に流通網の変革がありました。

 

 セールスマンが飛び込みするというそれまでの営業方法ではなく、全国に50,000軒ほどある自転車屋に取扱を勧めるダイレクトメールを送って「定価25,000円、卸価格19,000円。代金は前金で願いたい」と取り扱いを勧めたのです。

 知名度の低い新進の会社が通販のような売り方をするのですから、詐欺とも誤解されかねなかった時代ですが、5000軒の自転車屋の取り扱い希望があり、12月には月産台数7000台を突破したそうです。

 そして後には世界最多の生産台数と世界最長寿を誇る、あの、スーパーカブへと発展するのです。

 機械学会では、ホンダカブFは大量生産の工業製品としての二輪車の市場を大きく拡大するきっかけとなり、以降の小型二輪車の原点となった歴史的な機械といえる。としています。

posted by 健太朗 at 20:55| Comment(0) | TrackBack(0) | くるまの雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする