2016年09月11日

機械遺産 その5

 7月25日、一般社団法人・日本機械学会からスバル360が機械遺産に認定されたと言うニュースが入ってきました。

 そこで歴代の機械遺産、中でも自動車関連についてちょっと調べてみようと思います。

 今回はアロー号と同じ平成21年認定のロコモビルです。

 

          Photo 

 

 明治35年、ロサンゼルスで世界初の映画館が開業し、キャデラックが創業しました。しかし日本では戦艦三笠が竣工され、八甲田雪中行軍遭難事件が起きています、    こんな時代に自動車に乗れる人はごくごく限られた人だったことでしょう。

 この年の4月、アメリカからロコモビル社の蒸気自動車が8台輸入されました、これは市販用としては日本で最初の自動車の登場と言うことになります。

 ロコモビルはスタンレー兄弟が設計したスタンレー1号車の製造権を買って造られた蒸気自動車で明治32年(1899)から4年間で5200台造られた当時のベストセラーで、300本もの管を組み合わせたボイラーと2気筒のエンジン、それに軽量ボディで高性能且つ廉価なクルマだったそうです。

 横浜船渠(きょ)社長であった川田龍吉男爵がこのうちの1台を2,500円で購入してわが国ではじめて自家用車を通勤用に個人所有した、つまりオーナードライバーとなった人物とだったと言われています。

 その後、函館船渠の社長となった川田龍吉男爵は北海道にこのロコモビルを持ち込み、函館市内のご自宅から男爵イモの農場がある七飯との間の往来に使用したといわれています。

 ところが明治41年頃、故障して動かなくなり、そのまま農場の倉庫に置きっ放しされていました。

 時代は下って昭和53年札幌局のディレクター、伊丹政太郎氏がこのクルマを発見、東京工業大学、一色尚次教授に依頼され昭和55年、稼動状態にまで復元整備されました。

 ボイラーは現在の規格に合わせて新たに造られましたが、それ以外は当時の部材をそのまま用いられたと言うことです。

 

          Photo_2 

 

 現在は函館の男爵資料館に修復資料や復元時取り外した機器とあわせて展示されているそうです。

posted by 健太朗 at 21:00| Comment(2) | TrackBack(0) | くるまの雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
男爵芋
男爵は地方各県に1人位ですね
子孫と新年会に会いますが違います。

石油が無くなると、これしかないが
潤滑油はいりますからいずれ駄目
馬車 意外に近いかも
Posted by 農家 at 2016年09月14日 18:00
健太朗です。
農家さんコメントありがとうございます。

もしも石油がなくなって、蒸気自動車を造るとなるとどうなるのでしょうね。
私は蒸気機関のことは詳しくありませんが、ボイラーで蒸気を作るために何かの燃料が必要ですよね、潤滑油もいるでしょうが、やっぱりボイラーの燃料は石油のような液体燃料がいいんじゃないでしょうか。
電気自動車だって製造するために多くの石油を使うのでしょう。
今の世界で、もしも石油がなくなったら蒸気自動車も電気自動車も作れないと言うことになるかもしれませんね。

まったく身の気もよだつような話です。
くわばらくわばら。
Posted by 健太朗 at 2016年09月15日 20:59
コメントを書く
コチラをクリックしてください

この記事へのトラックバック