2016年08月20日

機械遺産 その2

  先月25日、一般社団法人・日本機械学会からスバル360が機械遺産に認定されたと言うニュースが入ってきました。

 そこで歴代の機械遺産、中でも自動車関連についてちょっと調べてみようと思います。

 今回は平成27年認定のミカサです、いや、そうではなく昭和32年にミカサに搭載された国内初のトルクコンバータ(流体変速機)です、このオートマチックトランスミッションは昭和26年、既に成功していた航空機やスクーターなどの技術を駆使して開発され、国鉄(JR)の防爆型ディーゼル機関車、集材機、フォークリフト、ショベルカー、ブルドーザーなどに活用されていました。

 
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 オカムラは自動車を開発するに当たってシトロエン2CVを研究して強制空冷水平対向2気筒586ccを開発し、トルクコンバータと二段変速機を組み合わせた自動変速機(OKドライブ)を一体化、前輪駆動とし、完成したセダン型自動車第1号車を「ミカサ」と命名、昭和32年日比谷公園で行われた第4回全日本自動車ショウに出展、「恐らく世界最小のトルクコンバータ装着車」と報じられたと言います。


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 このOKドライブは性能が評価され、後のマツダR360クーペやコニーグッピーにも採用されました。

 

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 余談ですが、パブリカもシトロエン2CVを手本に開発されましたがこちらはジョイントの耐久性不足を嫌って後輪駆動でベストセラーとなりました。

 ミカサツーリングとそのパワーユニットは、東京赤坂のオカムラいすの博物館に展示されています、そしてその保存状態などから機械遺産Collection(保存・収集された機械)での認定となりました。

 岡村製作所は昭和20年、航空機製造の技術者を中心に設立、まず家具の生産からスタートし軌道に乗ると、次に国内初のトルクコンバータの開発に成功。このトルクコンバータを搭載した国内初のFFオートマチック車「ミカサ」が昭和32年、第4回全日本モーターショーで発表しました。


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 さてミカサは量産を計画されていましたが、今回このblogの写真もお借りした岡村製作所のホームページには、「自動車の研究開発から製造と販売にかかる莫大な資金回収の問題は解消しきれず、1960年春、「ミカサ生産打ち切り」の経営判断が下されました。苦渋の選択、涙を飲んでの生産中止でしたが、当時は世間から「勇気ある撤退」と評されました。」とありますが、一説には当時ある大メーカーと同じ主力銀行からの圧力で量産が実現できなかったといいます、その話を聞くとこの文章に悔しさを感じるのは私だけでしょうか、その後のプリンス自動車の合併劇もありますから・・・。

 

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posted by 健太朗 at 14:07| Comment(0) | TrackBack(0) | くるまの雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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