2014年10月02日

逆風に流されたクルマ・その名はシャンテ

        01

 

 キャロルロータリーの話は以前、羨望のキャロルやロータリーエンジンの謎のページで書きましたが、今回はそのキャロルロータリーになるはずだったクルマ、その名はシャンテのお話です。

 「その名はシャンテ」は当時のコマーシャルキャッチコピーです。

 

          05

 

 

 キャロルは昭和45年まで8年もの間、軽自動車の先頭で販売されてきたのですが、他社の高性能な後発モデルに勝てなくなって生産を終えました。

 しかしキャロルは実はキャロルロータリーとして華々しくモデルチェンジをするはずだったのです、それを阻害したのは軽自動車業界他社だったといわれています、それが監督官庁やFIA(国際自動車連盟)まで動かしたのだそうです。

 そして新型キャロルロータリーになるはずだったモデル、その名はシャンテだったのです。

 

         1

 

 シャンテ(新型キャロル)にはシングルローターの360ccロータリーエンジンが搭載される計画だったのですが、実際にはポーターキャブのエンジンを水冷式にして採用されています。

 

        09

 

 だからシャンテのロータリーエンジンを積むはずだったボディは、その強力なトルクに耐えられるようにキャロルのリアエンジン・全輪独立懸架ではなく後をリジットリーフにした手堅いフロントエンジン・リアドライブで開発された、ということです。

 

         02 

 

 しかしシャンテのエンジンは35馬力/6,500rpm・4.0kg-m/5500rpmと360時代のエンジンとしては充分以上に強力で、車両重量も490kgと軽く2サイクルですから少しピーキーですがFRですから扱いやすく、乗りやすいクルマだったという記憶があります。

 

         03

 

 ボディタイプは2ドアのみでしたが、当時360時代では最も長いホイールベース2,200mmを実現しています、ですから室内は広く、運転席の足下もゆったりしていました。

 

        04 

 

 また、今と違ってハッチバックではなかったのですが、リアの背もたれは可倒式で広い荷室は実用性抜群でした、クーラーはまだ吊り下げ式ですがカセットテープカーステレオもオプションで付くようになっていました。

 

         08

 

 ところが、もうマツダ自体がキャロルロータリーの後、軽自動車でやる気をなくしており、シャンテも2ドアのみ、バンもスポーツタイプもないままで、軽にも車検が出来たり排気ガス規制が厳しくなったり、軽自動車の規格が550ccへと大きくなり、ホンダが軽乗用車から撤退する、など軽乗用車自体に逆風が吹き荒れ、おまけにオイルショックでロータリーエンジンの燃費の問題が起こるという事態にもなったのです。

 

         06

 

 しかしてシャンテの販売は振るわず、軽トラックのポーターキャブは改良して続けられたのですが、逆風に流されたシャンテは360ccのままマイナーチェンジひとつせず消えていったのです。

 

         Photo   

 

 以後マツダの軽乗用車はスズキ製のキャロルが出るまで十年以上も現れなかったのです。

 

 マツダの現在のクルマはスカイアクティブという技術で統一されたポリシーに沿って独自のクルマ作りすることで、メーカーのアイデンティティーを築こうとしています、いちマツダファンとしてはキャロルもまたマツダのポリシーに沿ったマツダの軽乗用車であってほしいと思うのです。

posted by 健太朗 at 13:49| Comment(0) | TrackBack(0) | マツダの話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください

この記事へのトラックバック