2009年11月09日

犬好きのキャリーバン

 まぁこれは比較的最近の話だが全く迷惑な話だ。


 わりに綺麗なキャリーバンを下取りした、これも繊維関係の会社で使っていたものなので、ちょっとくらい汚くても掃除をしっかりすればいい中古車になるとたかをくくっていたのだが・・・。

 

 なにしろ京都の呉服業界の不況は凄いもので、好景気な時には運送屋のトラックなどで混雑していた室町通りが、今や烏丸通りの抜け道になっている。
 このキャリーバンを使っていた会社の社長も暇なものだから、何とか言うかわいいわんちゃんと遊んでいるうちに大型犬が欲しくなったとかで、数ヶ月前からゴールデンリトリバーのでかいやつを飼っているという。
 で、この犬を運動させるためには街中ではだめなそうで、どこかの公園までこのキャリーバンに乗せてゆく。

 

 これがなぜ迷惑かというと、におい、である。 臭い、匂い、ニオイ・・・・。


 クルマに乗り込んだとたん、うぅっ、息を詰めたくなる臭い、こんな凄い臭いでも不思議なもので毎日犬と接している飼い主にとってはくさいとは感じない、くさいどころかいい香りなのだから面倒だ。

 

 私は犬は嫌いではないし、ご近所のわんちゃんはいずれも私によくなついてくれるが、自分で飼ったことはないので、犬になめられることも犬の鼻をなめることも好まない。
 もちろん臭いも全くいやなのだ。

 だからこんな凄い臭いのするクルマを中古車として小売りすることは出来ない、クレームが付くに決まっている、と考えるのだ。

 

 そこでまず、車室内の簡単にはずせるものはすべてはずす。

 マット、シート、内張、カバー、等々である、これらを洗剤でよく洗ってよく乾かす、それからダッシュボードにカバーを掛けて室内全体を洗剤でよく洗ってよく乾かす。

 これらは比較的シンプルな商業車だから出来ること、これが乗用車だったら以前紹介した、水浴びをしたマークⅡ、のように大変なことになる。

 とはいえこれでも結構大変な作業だ、3日ほどかかってすっかり臭いが無くなった、とはいかなかった。

 こびりついた臭いは、どうしても消えてくれない。
 だがシートなどに鼻をくっ付けてくんくんやっても洗剤の臭いがほんのり香るだけだ、マットもダッシュボードもそうだ、でも閉め切ったドアを開けたとたんに匂ってくる。
 どこに臭いの元が潜んでいるのだろうか。

 

 そうこうしてるうちになんとこのクルマに買い手が付いた、納車日も決まった、時間がない。

 ファブリーズというものがあるそうな、ものは試しで使ってみた。
 臭いが消えた。


 明くる日出勤してドアを開けたらやっぱり匂った。
 納車日、ファブリーズを一本使い切って納めた。

 

 一月たってもユーザーからクレームは来なかった。
 そこでこちらから、調子はどうですか、と訪問してうかがった。

 なんと、そこで私が見たものは。

 ガレージに置かれたキャリーバンの中から、2匹のジャーマンシェパードが私を威嚇するようにバウワウと吠えていた。

posted by 健太朗 at 23:03| Comment(0) | TrackBack(0) | くるまの雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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