2009年06月30日

親爺さんのグロリヤ

 ホンダスポーツ800のページで、新米メカニックの頃、初めて鈴鹿サーキットに行った話を書いた。

 

実は二度目に就職した、町の自動車屋の親爺さんにつれてってもらったのだが、その親爺さんのクルマが、グロリヤ・デラックスだった。

 

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1963年型グロリヤはグロリヤ・スーパーが一番よく売れたグレードだ、これは実に豪華なクルマで、シートが最近の国産車ではあまりお目にかかれない布張りだったり、ふかふかの絨毯だったり、それから組み込みのエアコンだったり、これは今では当たり前だが当時はまだ珍しかったのだ。

 

あまりに豪華なので、エロリヤスーパーセックス、などと揶揄されたりしたものだ。

そう、連れ込み旅館はラブホテルと変わり、カーセックスという言葉を聞き始めた頃のことだ。

 

おっと脱線した。

 

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グロリヤの豪華さはグロリヤ・スーパー6だけではとどまらない、グランドグロリヤ、というクルマもあった。

 

これは2500㏄の3ナンバー車で、何しろ外装といわず内装といわずクロームメッキをふんだんに使用した金ぴかのクルマで、さすがにあの時代においてもちょっと退いてしまうようなものだった。

 

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その点、グロリヤ・デラックスは嫌みのない豪華さだったと記憶する。

 

 とはいえここに掲載したカタログ写真でも判るように少なくともフロント廻りはオールクロームメッキのぴかぴかだ。それはこの下のビニールシートの廉価モデルグロリヤ・スペシャルでも同じことだった。この時代の象徴のようなものだ。

 

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何しろ当時のこのクルマの価格は108万円。大卒の初任給が2万円にも達しない頃だから、今なら大きなベンツが買えるくらいのお値段なのだ。

 

しかしちょうど高度成長期の初め頃のこと、町の小さな自動車屋でもクラウン、セドリック、それにベレルやデボネヤなどの高級車を時折納車させていただけることがあった。

 

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プリンスのエンジンといえば、今でも語り種になっている、スカGにも載ったスーパーG7型シングルオーバーヘッドカムの6気筒エンジンだろうが、実はこのG2型プッシュロッドの4気筒エンジンもなかなか素晴らしいもので、当時のプリンスマニアにはこの方が人気があったくらいだ。静かで低速トルクが強く、更に吹け上がりも良かった。スロットルをロッドドライブにしていたのも特徴だった。

posted by 健太朗 at 21:59| Comment(0) | TrackBack(0) | プリンスの話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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