2009年02月13日

カローラ・フェンダーミラー専用工具

 最近、バックミラーをぶつけてきて交換する、と言う仕事は少なくなった。
 まだ、ドアミラーが禁止されていてフェンダーミラー一辺倒だった時代には、ちょくちょく傷ついたミラーを交換したものだった。

 フェンダーミラーより今のドアミラーの方が車幅から出っ張っていCimg1786るのにちょっと不思議な気がする。

 で、写真の工具はカローラのAE70系の専用工具だ。

 

  フェンダーミラーも、ダットサン1000やヒノルノーが走っていた昭和40年頃には、ほとんど汎用部品が使われていて、街の部品商の店頭に転がっているモノを適当に選んで取り付ければ良かったそれは、フェンダーの裏からボルト又はナット一つでしまっていた。

 

 40年代後半には、ミラーのだるま部分のデザインがとがっていると言うことで、車検時にヤスリでこすったり、全くばかげたお役人のご指導があったものだ。


 そして50年代、可倒式という方式が採用されたのは、人にぶつかった時にミラーが倒れて衝撃を緩和すると言うことだったが、この頃から汎用のフェンダーミラーが無くなっていった。

 取り付け面が大きくなり、ボディーの丸みに合わせる必要が出てきたからだ。

 

 取り付け部分は台座の裏に大きなコイルスプリングを介してねじ止めをしているのが普通なのだが、例によってトヨタはラインで組み立てる時の効率を優先して、AE70系カローラにははめ込み式を採用したのだ。


 これはつまり取り付け時は簡単だが取り外す時にはこのような特殊工具が必要になる、と言うことなのだ。

 

1970ae70

 

 AE70と言えば4代目、カローラとしては最後の後輪駆動で昭和54年に発売された。


 トヨタはこのあたりからカローラを小さな高級車と位置づけ、「美しくなければクルマではない」として空力対策に力を入れたシャープなデザインを取り入れた。
 もうこの頃にはサニー対カローラの勝負はカローラの一人勝ちになっていたので、当然このクルマも売れに売れたものだ。

 

 私の自動車屋でも沢山のお客様に愛用していただいたし、サービスカーにも使っていた。同型のスプリンターもあり、クーペ、ファーストバックなどもあった。

 

 しかしこのフェンダーミラー用の専用工具も、次にカローラがモデルチェンジした時にはもうつかえなくなっていた、何しろ58年の5代目AE80系は前輪駆動の丸っこい形に変身し、バックミラーはドアミラーに替わっていったからだ。


1983ae80  お役人が「ドアにミラーを付けてもいいよ」とおっしゃると瞬く間にタクシー以外のすべての乗用車がドアミラーに替わってしまった。
 ほんとに使い勝手がよいのはどんな形なのか、よく考えて欲しいものだ。

 

 まったく、いつも思うのはカローラに限らず日本車のモデルチェンジというものはポリシーがない、と言うより節操がなさ過ぎる。


そう思いませんか?

posted by 健太朗 at 13:28| Comment(0) | TrackBack(0) | くるまの雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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