2008年12月31日

ミニ・アニバーサリーエディション

  それこそもう何十年ぶりにミニを運転する機会を得た。

 

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 重いハンドル、重いクラッチ、立ち上がったハンドル、小さいフロントウインドウ、平板ガラスのサイドウインドウ、とにかく今の国産車に慣れた感覚には違和感だらけだ。
 走ってみると相変わらずタックインが強い、すぐに慣れてしまうが高速になると心配だ。

 

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 軽自動車の下取りとして入庫したクルマで1996年の誕生40周年記念の「クーパー 40th アニバーサリー・リミテッド」、マニア向けのショップに引取られることになった。
 どうやらポールスミス仕様のようで、ライムグリーンの塗装に同色で皮革製のシートとハンドル、それにシフトノブはちょっと小粋だ。

 

 だがそのシートを座面ごと持ち上げて後席にもぐりこむのはちょっと大変だ、危険さえ感じる。
 それでも後席に座ると柔らかいシートでおしりは心地よいが、膝と頭がつかえて身動きがとれない。これは確実にスバル360より狭い。


 その昔日本でミニを作る計画があったらしいが、そうなるとミニの日本での立場もずいぶん違うものになっていただろう。

 

 あらためてこのクルマを眺めてみると、ボタン式のドアハンドルや回転式のトランクハンドル、下ヒンジのトランクに12吋の小さいタイヤなど「違和感」は書き上げればきりがない、スイッチ類などはどこに何があるのか探し出すのに時間がかかる。

 

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 しかしこの「違和感」こそがこのクルマの魅力なのだ。
 それが単なるノスタルジックなのかどうなんだか。

 だがメカニックとしてこのクルマにさわりたいなどとは決して思わない。
 ボンネットを開けると狭いエンジンルームにトランスミッションが一体になった大きな1.3リッターエンジンだけでも窮屈なのに、クーラーもちゃんと付いてるし大きなブレーキブーストもしっかり収まっている。

 

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 その上弁当箱のようなECUつまりコンピュータも押し込んである、と言うことはキャブレターではなく燃料噴射なのだ。
 とにかく指の入る隙間もなくおせち料理のようにぎっしり詰まったこの箱を突っつこうとは思わないのだ。

  これに1959年から2000年まで40年以上も付き合ったメカニックがいるとしたら尊敬に値する。
 以前かかわった1960年代のセンターメーターのマークⅠはもっと普通だったような気がするのだが、あの頃エンジンオイルを交換したら13リッターも入って驚いたことを覚えている。

 

 今回はこれを整備することにはならなかったが、こんなクラシックなクルマがつい数年前まで生産されていたなんて、これは凄いことに違いない。

posted by 健太朗 at 17:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 外車の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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