2008年08月29日

ラウムのオーディオ

 ♪ろばのおじさんちんからりん♪ 


 こんな歌を流しながらロバに牽かれたパン屋さんは、御者の後に置いたにゼンマイ式の蓄音機でSPレコードを回していた。

   ときどき針が飛んだりゼンマイが切れて変な音になったが、ボクたちはそんな歌を覚え、蒸しパンをかじりながら時には馬車に乗せてもらったり、ロバの背中に乗ったこともあった。

 移動する車の中で音楽を聴くと言うことはまだまだ大変な時代のことである。

 

 ちょうどそんな時代の中古車の商札に「ラ・ヒ付き」と書かれているものがあった、これは、ラジオとヒーターが着いてますよ、という意味だ。

 

 以前書いた「駐車場のクラウン」のラジオは真空管式で、スイッチを入れてから数十秒待たなければ音が出なかったし、あの独特の、ピーーガガー、という音もちゃんと聞くことができたのだった。

 

Photo

 

 カーステレオがクルマに着いたのは、昭和40年代始め頃のこと、クラリオンの吊り下げ式の4トラックが始まりだ、カーステレオ本体の上に4トラックカートリッジを置いてレバーを倒すとカートリッジが固定されて再生が始まる。

 エンドレスで2トラックずつ計4曲の歌謡曲やムードミュージック入っていた。

 4トラックが8トラックに変わる頃には本体の前面から同じ大きさのカートリッジを差し込む式に変わって、たくさんの曲が収録されるようになった。


 いずれも大きさはA4判くらいあって厚みも10センチ近くあった。重いものだがその代わりダッシュボードも鉄板製か鉄の骨組みがあったのでブラケットを作ってグローブボックス下に吊り下げたものだった。スピーカーは10ワットくらいの小さなものをリヤシートの後ろに取り付けた。
 それでもモノラルの電気蓄音機で聴いていた音楽はまるで違う曲かと思うほどいい音に聞こえた。

 このカートリッジは後にはやった家庭用カラオケに使われていたのでおなじみの方も多いと思う。

 

 そしてやがてカセットに変わり、コンポ式の機械もはやったが、メーカー純正カーステレオがダッシュボードにビルトインされるようになると自動車屋の「カーステレオ取り付け」という仕事はなくなっていった。

 

 カーナビゲーションは昭和の終わり頃にはクラウンなどにオプション設定されたが、アメリカの軍事衛星によるGPSが使用されるようになって急激に普及した。
 そして現在カーナビとオーディオが一体になって、システムは立派なコンピューターになった。

 

                    私のラウムに取り付けられたナビ一体オーディオは、実に様々なソースがある。Dvc00001

AM・FMラジオはもちろん、テレビはアナログ・デジタルフルセグにワンセグを切り替えて見られるし、DVDの映画も見られる。CDはMP3も再生できるしHDDに録音できるのでCDを積んでおく必要がない。
 更にSDカードに記録したミュージックファイルも再生できる。
 まだある、AUX端子にはiPodを始めあらゆる機器をつなげるので、つまり何でもこいである。実に贅沢だ。

 

 

 私は子供の頃から音楽は嫌いじゃなかったので、レコード盤やカセットなど結構たくさん持ち合わせている、曲数にすれば千数百曲か二千数百曲か数え切れない。
 ともかくオープンリールのテープに録音したもの以外はこれらのすべてをカーオーディオで聞くことが可能なのだ。


 もちろんこれにはパソコンを使って、相当な手間がかかるのであくまで「可能」なのだ。それでもこの数ヶ月にかけた手間で今すぐクルマで聞ける曲は千曲近くになっている。

 1,000曲を休みなく聴くと平均3分として丸2日以上かかる、東京まで4往復と云うところか。

 まぁ実際にはそのときどきのお気に入り、十数曲くらいを繰り返し聞いているのだが。

posted by 健太朗 at 22:53| Comment(0) | TrackBack(0) | ラウムの話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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