2007年12月22日

幼なじみのてんとう虫・その後

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スバル360というクルマは私の自動車大好き人生の中でもっとも印象に残る一台である。

 幼なじみのてんとう虫以後もいろいろと360には関わりを持つことになった。
 コンテッサの父ちゃんの車もそうだが、他の遊び仲間の360ではよく夜のドライブに出かけた、お互いの彼女と4人でだ。


 1962年のマイナーチェンジ後の360は性能も上がって格段に丈夫になっていたのだ。当然だが、それはあの逢坂山の上り坂も苦もなく登っていった。
 それから自動車屋の先輩のクルマはエンジンを450ccに改造していた。スバル450は6速ミッションだがこれは3速のまま、びっくりするほどよく走るクルマであった。もちろん違法なのでよい子はまねをしないように。

 「ハービー」という映画ではVWカブトムシのハービーが人間のような性格があって、幾度もマギーのところに戻ってきて、ついにレースに優勝する。

 現実はそんなドラマのようではないが、あのてんとう虫を売っぱらってから数ヶ月たったある日曜日、例の遊び仲間の360でぶらぶらと京都市内を流していた。
 東山泉涌寺の辺りで、横着な二重駐車をしているクルマをぶつぶつ言いながら追い越しざま、ふとその白いクルマを見ると何か懐かしさを覚えた。
 それは間違いなくあの幼なじみのてんとう虫だったのだ。白く塗り替えられてはいたが私にはわかるのだ。ナンバーが変わっていなかったので間違いない。
 と思いながらその360を眺めているうち、私はどうやら3重駐車をしていたらしい。悪いことに後ろにはパトカーが・・・。

 更にそれから数ヶ月たったとき、高校の先輩のガンさんが、ふらりとクルマに乗って立ち寄ったそのクルマを見て驚いた。 


 なんとあの幼なじみのてんとう虫だったのだ。


 そのときはナンバーは変わっていたが、私にはわかるのだ。同じ種類の犬を見ても飼い主にはわかるのと同じだ。

 どや、さすがのおまえもこれはよお運転せんやろ。

 と言う言葉を尻目に、あの横エッチのチェンジレバーを膝でこつこつやりながらすたすた運転したものだから、クルマ通のガンさんも目を白黒させていた。


 そしてそのとき、あのリヤシャフトのことことという音を私は確かに聞いた。

posted by 健太朗 at 20:47| Comment(4) | TrackBack(0) | スバルの話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
スバル360は、確か屋根がほろの物が有りました名前は、忘れましたホンダN360に対抗して、Sタイプは32HPになったような記憶があります目玉が、出目金みたいで可愛かったです特に、REDが印象的です健太朗さんは、リアーエンジンがお好みですか?最近、ポルシェ以外は無くなってしまいましたネェ〜あっ! サンバーがありましたやっぱり、スバルです本の少し、エンジンを前に置いただけでミッドシップと言う方が良く売れるのでしょうか?あまり変わらないように思います
Posted by ken at 2007年12月23日 21:42
スバル360にはいろいろなバリエーションがありました。Kenさんが仰る幌型はコンバーチブル、元々標準車のルーフは樹脂製ですのでこれを外して幌を取り付ければコンバーチブルになるのです。それからコマーシャルというのがありました。これはセンターピラーより後ろ、つまり後席ウインドーの部分を外に倒してルーフの幌を後ろ半分だけ畳むとトラックのように荷物が積めるというものです。カスタムというライトバンもありましたが後部荷室の下にサンバーのエンジンを積んだものですからあまりたくさんの荷物を積むというわけにはいかなかったようです。スバル360は昭和33年から45年まで12年間で33万台あまり製造されました。16馬力でスタートしたエンジンは、最後のヤングSSで36HPにまで強化され、無数の改良が行われましたが、42年に本田N360が発売されてからというものまるで最後のあがきのようにメッキやメタリック塗装で飾り立てたスーパーデラックスが出たり、前述のヤングSやSSで若者に媚びたりしましたが、FWDの居住性や軽自動車の新しい考え方について行けなかったようです。私は特にリヤエンジン車が好きなわけではありませんが、RWDにはRWDの魅力があります。FWDは確かに居住性もよく。コストパフォーマンスに優れる点はありますが、自動車は道具でありながらある程度の趣味性もあるもので、現今のように猫も杓子も同じような製品では実に味気ないクルマ選びをしなくてはならないと言うことです。その意味で、アイという車を作った三菱には大いに拍手を送りたいと思います。
Posted by 健太朗 at 2007年12月23日 23:37
スバル360は、とうちゃんことボクにもなつかしいクルマだ。例のコンテッサ900を八幡のポンコツ屋(廃車買取屋)に健太郎さんと売りに行ったとき、ボクがコンテッサ900を運転してその後ろを新しい?スバル360で一所懸命追いかけてきたなあ。さすがにパワーでは1000ccには負けるけれど、スバル360はじょうぶで良く走ったな、いまでもその高性能、耐久性が高かったことを覚えているよ。2年間一度も故障なしで100キロ巡行できたよ。コンテッサ900もそうだけどリア駆動ドライブの快楽はいまの若い人にはわからないだろう。まちがいなく世界の名車の一台、スモールカーではナンバーワンかもしれないな。スバルは1000も名車だしヨーロッパのメーカーがコピーするほどだったと聞いたな。近頃チンクが復刻したそうだけど、FFだしイタリア人も堕落したな。水平対抗+4駆動のスバルはプレミアムカーだ。そうそう、今気になるクルマはアウトバック。
Posted by トウチャン at 2008年01月11日 12:45
FFが堕落だとは。言ってくれますね。 これはフィアットのヌォーヴァチンクェチェントの話だが、FFが今のように普及したのはなんと云ってもドライブシャフトの等速ジョイントが開発されたおかげなのだ。つまり、技術の進歩によるものだといえる、クルマの実用性としてはRRよりFFの方に歩があるからだ。 しかし要は心の問題だ、新しいチンクに実用性を求めるのは無理、日本のコンパクトカーには勝てません。 ミニやビートルのように花があって、楽しませてくれるクルマであってほしいもんだ。まぁ、ミニもビートルも偽物だという人もあるけれど、あれはあれで楽しいクルマなのだし、今流のクーペだともいえる。新しい500もその仲間入りをするのだろう。 500が日本に入ったら乗ってみたいクルマだと思うが、もしもあれがRRだったら・・・、考えたらぞくっとするね。 スバル1000がRRだったら、アウトバックはアウトバックではなく、ポルシェのようになっていたかもしれませんね。スバルのRRスポーツカー。・・・うーんロマンだね。 おっと、ありましたよたしか、試作モデルかなにかで、思い出したら書いてみます。
Posted by 健太朗 at 2008年01月11日 23:15
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