ミスター・ダットサン

 最近、ニッサンが元気がないので、フェアレディZのことをいろいろ考えていたら、古~い自動車雑誌の記事にこんなのがありました。

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 それは“ミスター・ダットサン”とか“ミスター・K”などと呼ばれた、特にアメリカで有名な、そして米国自動車殿堂入りを果たした日本人の話です。

 ミスター・ダットサンとは片山豊という方で、明治42年生れで平成27年105歳で天寿を完うされました。

 昭和10年日産自動車に入社、ダットソンからダットサンに換わった頃です。

 設計を担当することを希望していたのですが、宣伝部に配属されます、そこで水之江滝子や轟夕起子など戦前のそうそうたる大物女優を起用してダットサンを小型車の代名詞的存在に押し上げます。

 戦後、日産は戦前型のダットサンでいち早く市場に復活しますが、貧乏どさくさの時代、大企業でもフトコロは火の車。

 そんな時代に片山さんは自動車会社には象徴的なクルマが必要、それはスポーツカーだと思いついて、昭和27年、ダットサンスポーツDC-3を誕生させます。

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SPL212とDC-3

 昭和29年には全日本自動車ショウ(現在の東京モーターショー)初開催に協力、ギリシャ神話の青年が車輪を持つ姿のシンボルマークは片山さんの考案によるものだそうです。

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 鉄板をハンマーで叩いたり溶接して車体を作る時代から、プレスでボディを作る時代になり昭和30年ダットサン110がデビューし、プレスの他、組み立て、塗装、艤装を1ラインで生産する近代工法が注目されました。

 さらに32年には210に進化しました、戦前からのサイドバルブエンジンからOHV998cc34馬力と高性能になったダットサンを片山はラリーに出場させます、オーストラリア一周モービルトライアルです、スポーツカーの虫が甦ったそうです。

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ダットサン210

 出場67台の中、2台の210が出場し見事に完走し、富士号と名付けられた1台はAクラスで優勝、ダットサンの名は一躍世界に知られることになりました。

 ここで片山さんは日本での闘いは終えて、昭和35年、単身アメリカに渡ります。

 ロサンゼルスを中心に、ディーラーに飛び込みでダットサンを売り歩きます、しかし日産本社には反対勢力があって、ニューヨークに拠点を置くよう圧力をかけてきますが、片山さんの方が北米の自動車事情に詳しいため反対勢力は敗退、片山さんは晴れて米国日産の初代社長となり、日本人の細やかなサービスと日本車の機能性、特性で、日産車のアメリカでの地位を作りました。

 アメリカで悪戦苦闘しながら米国日産自動車を設立、210ダットサンからブルーバードに発展する過程で、またまたスポーツカーの虫が目を覚まします。

 日産本社を口説いて、210ベースのダットサンスポーツSPL212を誕生させ、それがやがて310ベースの1500、2000と発展します。

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ダットサン・スポーツ1500

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ダットサン・スポーツ1600

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ダットサン・スポーツ2000

 そして片山さんにとって集大成となるのがダットサン240Zです、それを50万台も売ってしまってその結果、アメリカのZカーファンたちはファザーオブZカー、ミスター・ダットサン、と呼び慕うこととなったのです。

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 アメリカの人たちはダットサンZの生みの親として平成10年、その功績をたたえて自動車殿堂入りで答えました。

 片山豊さんはアメリカを去るとき、当時の秘書にアメリカでの愛車240Z・70年型をプレゼントしたそうで、この記事の時点ではまだ現役だったそうです。

 その後、日産はダットサンの銘ブランドを捨ててしまいました、そして日産フェアレディZは今や消滅の危機を迎えています。

 ダットサンが産れてから消えるまでダットサンに尽くした片山豊さん、ミスターK、「ミスターダットサン」と呼ぶに相応しい片山豊さんは平成時代の終わりにふるさとの浜松市春野で天命を完うされました。

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フェアレディZ






黄色いソリオバンディッド その4

 台風15号が関東に近づいた先週の土日、静岡まで行きました。

 台風本体には遭遇しませんでしたが高速道路では風が強く、しばしば速度を落として走行りました、そんな中、富士山は雲を遠ざけて見事な前身を見せてくれました。

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 さて、愛車ソリオバンディッドですが、なかなかの走りを見せてくれました、背高食パン型ですから横風に弱いことは覚悟の上でしたが、それほど悪くはなかったと思っています。

 と言うのは、確かに横風にはあおられますがハンドルでの修正が楽だなと思ったのです、ソリオのステアリングはラック&ピニオンですが、感覚としては、ラックピニオンの敏感な感覚よりムカシながらのウォームギアのような柔らかい感覚を作り出しているのではないかと思うのです。

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ラック&ピニオン

 ラックピニオンは直進付近に遊びがなく、切り始めが敏感なのですが、ウォームギアはギアのかみ合わせに遊びがないと重くなるため、ギアボックスで遊びの程度を調整するようになっていました、もちろん最近の乗用車はほとんどラックピニオンですが、ソリオの場合は、遊びのないラックピニオンであたかも遊びがあるような感覚、直進付近の敏感さに余裕があるように感じるのです。

 ですから横風にあおられても余裕を持って修正できる、という感じなのです。

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ウォームギア


 ソリオにはいろいろと安全装置が付いています。前には人間の眼と同じようにデュアルカメラ、左右にもカメラ、後にはセンサーと廻りをしっかり見ていてくれます。

 中でも今回良いと思ったのはアクティブクルーズコントロール、全車追従装置です、高速道路で例えば100km/hに設定して走行車線を走行るとします、前を走行っているクルマが90km/hで走行っていると、ソリオは一定の車間距離を保って90km/hで走行ります、前車が減速するとそのままの車間距離を保って減速します、また前車が加速すると同じように加速します、そして前車が100km/hを越えてもソリオはそれ以上加速しないで100km/hで走行ります、そして前車に追いつくと自動的に減速します。

 必要もないのにダラダラと説明しましたが、実感としてこれは非常にらくちんです、役立ちます、長距離なら尚更らくちんです、前述の直進性の良いステアリングと合わせて、ドライブ後の疲れがアクアより少なくてすんだという感じです。

 ただ、惜しいことにクルーズコントロールの精度がいまいち、ですね、一定速度でも加減速を繰り返したり、前車に追いついた時に急減速することがあったりします、高速道路での急減速は後続車に迷惑、そして危険ですし、加減速を繰り返すと燃費に影響するでしょう。


 その燃費ですが730kmのうち高速道路90%以上という今回のドライブで19.8km/Lという数字が出ました、もう少しで20 km/Lになる惜しい結果ですが、クーラーを使わない季節ならおそらく20 km/L以上を記録できると思います。

 ちなみにこれは満タン法で出た数字ですがメーターパネルに表示される平均燃費は 19.9km/Lと誤差の少ない表示でした。

 アクアと比べたら、ソリオは燃費には不利な条件が揃っています、食パン型ボディは空気抵抗が大きいし車内が広いとクーラーには負担になります、電気式コンプレッサーにするならもっと大きなバッテリーが必要でしょう。

 エンジンはアクアのようにアトキンソンサイクルではなく、一般的なオットーサイクルの4気筒1400cc91馬力、モーターはたった3.1馬力しかありません、ハイブリッド用バッテリーはこれまたたった3Ahです、それでも結構良い走りをするのです。

 バッテリーが小さい簡易ハイブリッドが燃費を良くするのはきわめて限定的といえましょう、ことに高速道路ではハイブリッド用バッテリーがFullの状態になったとしても、ちょっとした一回の加速でバッテリーの電気はなくなってしまいます、充電は減速時の決まった条件の時だけです、ハイブリッドがハイブリッドとして働く時間は少ないのです、ですから燃費におよぼす影響は良くも悪くも少ないことは明らかです。

 アクアのようなフルハイブリッドと違ってマイルドハイブリッドというのはこのようなものなのです、ですからノーマルエンジンと比べて簡易ハイブリッドの排気ガスもあまり成績の良いものとは言えないでしょう(たぶん)。

 もうひとつ嫌でも体験するのは車線逸脱警報機能です。

 文字通り車線を越えようとするとピピピピッと警告音が鳴ります、この音が結構大きな音ですのでビックリします、隣の家内は目を覚まして「なに?!」と怒鳴りますから私は2度ビックリします。

 路肩工事中や大型トラックを追い越すときなどほんの少しセンター寄りになることは良くあることだと思いますが、これをうるさいと思うか、眠気防止に良いと思うかそれぞれ思い方でしょう。

 以前、オデッセイで高速道路を走行って同じような場面に遭遇したとき、オデッセイはステリングが強制的に修正してくれました、こちらの方が自動運転に一歩近づいているのでしょうが、これも違和感がありました。

 いずれもこのようなシステムには慣れが必要だと思いますが、長年自動車を運転してきてその進歩の程をつくずく感じております。

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残暑お見舞い申し上げます。

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残暑お見舞い申し上げます。

台風の被害に遭われた方々にもお見舞い申し上げます。

いろいろ大変でしょうけど熱中症にも気を付けてください。


  私は台風が近づいた先週の土日、静岡は富士宮まで行きましたが、幸い高速道路で横風にあおられて、ひやりとしたこと以外には何の被害にも遭いませんでしたが、京都に帰ったらここ数日の暑さと夕立にうんざりしています。

  しかし台風で停電が続いているなどや大変な目に遭っている方々を思うと、暑さが続くくらいはお安いご用と思わなくてはなりませんね。

  くれぐれもお身体ご自愛ください。

                                    健太朗