2018年06月15日

コンソルソ・デレガンツァ京都2018 その六

 今上天皇陛下の御退位が来年5月に決定しています、戦争のない時代の国民の象徴として、天皇のあり方を模索されながら30年のご苦悩がありました。

 しかし陛下が皇太子時代、特に戦後しばらくの間は比較的ご自由に過ごされていた時代があったようです。

 当時の皇太子殿下が、これも異例なことでしたが、ご自身で運転される自家用車は昭和29年のプリンスセダンが最初でしたが、ご学友が乗るクルマを、運転させてくれ、とご所望されたことがあったそうです。

 それで葉山のパシフィックホテルの辺りで運転されたのが1952年型アルファロメオ1900だったのです、ただし葉山まではパトカー先導の一時停止なしの車列にご学友がくっついて行って、殿下が運転されたときは、後には侍従が同乗しての試乗だったそうです。

 この話は小林彰太郞の天皇の御料車という本に写真付きで載っています。

Alfa_Romeo_museum_-_Alfa_Romeo_1900.jpg

アルファロメオ1900(ウィキペディアから拝借しました)


 さて今回はTouring Classic Italian 1952~1961(1952年~1961年に作られたイタリアのメーカーでトゥーリングのボディを纏った最も優れているクルマ)を受賞した1955年アルファロメオ1900CSSです。

 アルファロメオ1900は1950年から1959年まで生産されたアルファロメオとして戦後初の量産型セダンです、当初は水冷直列4気筒DOHC1,884cc90馬力エンジン搭載の4ドア・ベルリーナ(セダン)のみでしたが、後にはツインキャブレター110馬力、さらに1,975cc 115馬力になり、180km/h出せるスポーツセダンとなりました。

 シャシはアルファロメオでは初めて採用されたモノコックボディに、前ダブルウィッシュボーン コイル・後ラジアスアーム とAアーム コイルのリジットと、時代を想うと実に高性能なセダンです。

 唯一の不評はコラムシフトだったと言われています。

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 そしてこのセダンをベースにトゥーリングというコーチビルダーがデザインしたのが1900CSSです、Cはイタリア語で短いを意味するCorto、SSはスーパースプリント、ホイールベース2500mmのちょうどアクアより少し長いくらいの寸法でしょうが、真っ黒の展示車は大きく威厳のあるクルマに見えました。

ロメオ1900css-02.jpg

 このクルマもボディの曲線が実に美しく、現代のクルマにない大胆な凹凸が夢を感じさせてくれるデザインだと思いました。

ロメオ1900css-03.jpg
posted by 健太朗 at 14:00| 京都 ☁| Comment(0) | 外車の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする