11月はblogの更新をお休みしました。
実は先月26日、くるまマイスターという検定試験を受けてみました、そこで、なんと40数年ぶりに受験勉強をしまして、なんだか勝手が分からずあたふたした期間を過ごしていました。
想えば2級整備士の国家試験を受けたのは24歳の年、確かあのときは京都大学の教室をお借りしての受験でして、あのすり鉢みたいな大きな教室で、筆箱に鉛筆と消しゴム、それに鉛筆を削るための小刀を前に置いて答案用紙と格闘していました。
40数年後の今はパソコンの画面とマウスだけで100問の4択問題に回答するという、時代の隔たりを感じながらの受験でした。
もちろんくるまマイスター検定は国家試験ではありませんので、もっと気楽に受けたらよいのですが、「くるま文化の醸成に貢献することを目的としている」、のですからしっかり取り組まなければ、これからクルマ社会で活躍する若い人たちに顔向けが出来ない、と思えば力が入るというものです。
実は私、自動車屋現役時代、マイスターという言葉が好きで、あこがれのようなものがありました。
ドイツではマイスターという制度があって、徒弟制度で実習しながら職業訓練学校にかよい、熟練工になってからさらに上級の学校で勉強してマイスター試験を受けるという難しいもので、それはもう学士レベルだと言われています。
日本では2級ガソリン自動車整備技能検定、略して2級整備士と言いますが一般的には修理工です、メカニックと言うこともありますが、社会的地位は高くありませんし収入も高くありません。
くるまマイスター検定を始めて知ったのは、もう4年前になります、脳梗塞で入院したときに新聞だったか雑誌だったか、もしかしたら家内が持ってきてくれた自動車雑誌だったかもしれません、あの頃はアタマの回路がぐちゃぐちゃでしたからテレビを見ても文章を読んでも理解できませんでしたが、くるまマイスターのことだけは印象に残っていました、しかしそれっきり忘れていたのです。
で、今年の夏、WEBサイトでくるまマイスター検定の記事を読んで、脳梗塞が治ったことを自分に証明するためにも、と決心したわけです。
だがしかし、いざ受験勉強をはじめると「くるまの歴史やモータースポーツその他、具体的な車種名や型式」などが問われ「クルマに関するすべてのジャンルから」出題されるのですから新しいことがなかなか覚えられないこの歳になって、しかし自動車屋の現役を離れて10年近くたって、いまさら“ムカシの名前で出”るのもちょっとナア、と悩みながら、それでも、果敢に挑戦してみました。
まずまず自信を持って回答できたのは半数、悩みながら回答したのがあとの半数、「こんなの知らない」、もいくつかありました。
さて合格できるかどうか、合否の判定は郵送で来るそうです。