2014年09月18日

コロナマークⅡ

  私はしばしば、モデル初代のデザインやメカニズムを「オリジナル」だと思うことがあります、そのムカシ、「モデルチェンジのためのモデルチェンジ」というフレーズが流行ったことがありましたが、今でもこのフレーズは生きていて新しく見えるが魅力がない、というモデルチェンジもあります。

 

 だから、しっかりした最初のポリシーに沿って設計されたクルマ、「オリジナル」には魅力があるのです、ただし、何代かモデルチェンジを繰り返した後に名前こそ「昔の名前」でも次の時代の要求によって、しかし最初のポリシーをはずさないでまったく違うクルマに変身するものもあります、これがまた最初のオリジナルより大きなヒットになったりするのです。

 

 例えばファミリア、1963年はそろそろマイカー時代が幕を開けようとするころで、まだ国民車構想の想いが残っていて、パブリカや三菱500などの空冷式エンジンを載せた軽量車が走っていたころ、大衆車としてはちょっと豪華な水冷式エンジンで、静かでキビキビ走るSSAで大ヒットしました、2代目以降も時代のニーズを考えてモデルチェンジを繰り返しましたが、昭和55年、5代目となるBD1051、は時代の横置きエンジンと前輪駆動で居住性と荷物室に十分余裕を持った作りと大きなハッチバック、スラントノーズなどのボディデザインで「中興の祖」といわれるくらいのヒット商品となりました。

 

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  さて、今回のおはなしはファミリアではなくコロナマークⅡです。

 コロナマークⅡは昭和39年発売の3代目コロナRT40が大ヒットしてアメリカに輸出したところ、アメリカ人の体格に合わせた一回り大きなクルマという要望がありました、そこで昭和43年、RT40のデザインを発展させて一回り大きなRT60が出来たのです。
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  その頃日産でもブルーバードとセドリックの間を埋めるローレルが発売されました、もちろんトヨタにもコロナとクラウンの間を埋めるクルマのニーズが高まってきたのです、しかし巷ではローレルに対抗してトヨタは初代コロナのように有り合わせのパーツを使って作ったコロナマークⅡはネーミングも有り合わせだ、などと考える人もいたそうですがそうではないのです。

 

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  さて、昭和40年代にヒットしたクルマには一つのキーワードがあります、それは「オーソドックス」正統的という意味だそうです、四角い4ドアセダン、ダブルウイッシュボンにリーフリジット、オーバーヘッドバルブ、ベンチシートに3速コラムシフト、これらが昭和40年代前半の「オーソドックス」です。

 

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  私は、初めてマークⅡに乗ったとき、おおきいな、と思いました、その空間もシートもダッシュボードもすべて一回り大きく余裕があってゆったりしているのです、その大きい分コロナのようなかっちりと作り付けてあるような印象は薄いような気がします、でもマークⅡは室内にゆとりがあるということと、それにオーソドックス、これが生まれながらの信条です。

 

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  それでもエンジンは新しくなりました、コロナの2Rから7R4気筒OHC1600cc85馬力という新型になりました、決して活発ではないけれど使いやすく安心感があるエンジンです。

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 トヨタのクルマといえばもうこのころからバリエーション豊富です、1600cc1900cc2ドアハードトップ、ワゴン、ピックアップ、デラックス、SL、GSS,組み合わせれば100種類を超えるといわれました、エンジン形式の後にGが付くDOHCエンジンもこのクルマからです。

 

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 その他にもこの時代の新しいメカニズムも取り入れています、車室を守るクラッシャブルボデー、前後2系統ブレーキ、衝撃吸収ハンドル、ブースター付きディスクブレーキ、2分割プロペラシャフト、その他いろいろですがまだクーラーは標準装備ではありません。

 

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 これが昭和40年代のヒット作、コロナマークⅡのオリジナルです、というよりこれがコロナマークⅡなのです、私は2代目以降のマークⅡは全く違うクルマだと思っています、その証拠に初代の車体形式はTですが、2代目以降はXです、Tはコロナを現す形式です、つまりコロナの上級仕様、コロナの発展型、それでマークⅡなのです、XはマークX にもつながるXです、ですから2代目以降はコロナマークⅡではなく、トヨタマークⅡに名前も変更され、全く違う思想で生まれたクルマだったのです。

 

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 私の自動車屋で販売した京染屋の44年式コロナマークⅡ1600デラックスも電気屋の1900ハードトップもそれぞれのおやじさんに永く愛された、そんな車の一台でした。

posted by 健太朗 at 21:59| Comment(2) | TrackBack(0) | トヨタの話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする